週明け1日のニューヨーク株式市場は、米中の製造業の景況指標がそれぞれ改善したことなどを受け、大企業でつくるダウ工業株平均が大きく続伸した。終値は前週末比で329・74ドル(1・27%)高い2万6258・42ドル。昨年10月上旬以来、ほぼ半年ぶりの高値となった。
中国当局や米民間団体が1日までに発表した製造業の3月の景況感を示す指数は、ともに前月から改善。市場を覆っていた世界経済の先行きに対する不安が後退した。ダウ平均の上げ幅は一時、350ドルに達した。米長期金利の上昇に伴い、JPモルガン・チェースなど金融株が大きく買われた。
ハイテク株の多いナスダック市場の総合指数も大幅上昇。前週末比99・59ポイント(1・29%)高い7828・91で引けた。(ニューヨーク=江渕崇)