東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)の人気アトラクションに並ばずに優先して入場できるファストパス(FP)が今夏から、来園中にスマートフォンでも取れるようになる。FPを取るために並ぶ手間をなくし、来園者が時間を有効に使えるようにする。
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運営するオリエンタルランドが明らかにした。FPは現在、「スプラッシュ・マウンテン」や「トイ・ストーリー・マニア!」など待ち時間が長い計18のアトラクションで出されている。各アトラクション前の発券機で紙を受け取り、紙に記載された時間に行けば、ほとんど待たずに乗れるしくみだ。無料だが、FPをもらうのにも長い行列ができることも多かった。
今夏から、園内であれば発券機に行かずともスマホでFPを取得でき、指定された時間に行けば待たずに乗れる。FPの取得後、次のアトラクションのFPを取れるまでに一定の時間がかかるしくみなどは今と変わらない。スマホを持たない来園者のために、発券機での配布も続けるという。
東京ディズニーシーの新アトラクション「ソアリン」がオープンする7月23日までのサービス開始をめざしている。
スマホでのFP発行は、すでに米国や上海のディズニー施設で導入されているという。東京ディズニーリゾートは2013年度に初めて3千万人を突破して以降、混雑が常態化。同社はITを使ったサービス向上策を検討していた。(大日向寛文)