日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(65)が4日、会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕されたことを受け、弁護人を務める弘中惇一郎弁護士は同日午後、都内で記者会見を開いた。ゴーン前会長が再逮捕を想定した声明を動画で記録していたことを明らかにし、「公開する予定だ」と述べた。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
弘中氏によると、ゴーン前会長に対する逮捕状は4日早朝、保釈後に住むことが条件とされた都内の住居で執行された。今回の再逮捕容疑について、前会長が「はっきりと否定している」とも述べた。
弘中氏は「3月に保釈が許可され、証拠隠滅や逃亡のおそれがないと確認されている。再逮捕はあり得ない。強く抗議したい」と、4回目の逮捕に踏み切った東京地検特捜部を強く批判。再逮捕について「(前会長へ)圧力をかけ、屈服させ、自由な発言を封じる意味がある」と強調した。
海外メディアからの「人質司法と言えるか」との質問に対しては、「捜査を進めるのに身柄を取る必要性はない。人質司法だ」と答えた。