新しい1万円札の表面には渋沢栄一、裏面には赤レンガ造りのJR東京駅丸の内駅舎――。両者には深いつながりがあった。 渋沢栄一、戦前も紙幣に登場 日韓併合直前の朝鮮で流通 JR東日本によると、1914年の開業時に使われた赤レンガは、渋沢が埼玉県深谷市に設立した「日本煉瓦(れんが)製造株式会社」の製品だった。2012年の復元を経た現在も、一部に当時の赤レンガが残っているという。JR東日本によると、財務省から新紙幣に東京駅がデザインされると連絡があったのは8日。それより前の接触は一切なかったという。 埼玉県深谷市の渋沢栄一の生家「中の家(なかんち)」のそばにある市立八基(やつもと)小学校(同市下手計〈しもてばか〉)。笠原直史校長(57)は「教育理念『立志と忠恕(ちゅうじょ)』を実現するため、子どもたちは郷土の偉人を学んでいる。その人が1万円札になるとは」と感慨深げだ。 同小の校歌の作詞者は栄一の長… |
東京駅舎と渋沢栄一 新1万円札、裏表のデザインに縁
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