南極観測船「しらせ」(基準排水量1万2650トン、宮崎好司艦長)が9日午前8時45分ごろ、5カ月間の南極航海を終えて東京・晴海埠頭(ふとう)に帰国した。乗員178人の家族や観測隊員らが岸壁で出迎えた。
しらせは昨年11月10日に東京を出発、観測隊員と物資約1千トンを昭和基地に届け、今年2月3日に帰途へついた。帰りは海氷が厚くなり、船体を体当たりさせて割って進む「ラミング」を1399回繰り返したという。
59次南極観測越冬隊32人と60次夏隊69人(同行者含む)は3月末までに空路で先に帰国している。(中山由美)