日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)をめぐる特別背任事件で、最高裁第三小法廷(林景一裁判長)は、14日までの10日間の勾留を認めた東京地裁決定を不服とした弁護側の特別抗告を棄却した。12日付の決定。
10連休が影響? ゴーン氏、異例の「8日間」勾留延長
カルロス・ゴーン もたらした光と影
ゴーン前会長は4日に再逮捕され、地裁は東京地検特捜部の請求を認めて5~14日の10日間の勾留を決めた。弁護側は準抗告したが、地裁の別の裁判官らが「国内外の関係者に働きかけて証拠隠滅する疑い」を理由に棄却。弁護側は「証拠隠滅の現実的な可能性」を必要とした最高裁判例に違反するとして、10日に特別抗告していた。
特捜部は12日、15~24日の10日間の勾留延長を請求。地裁は22日までの8日間に短縮して認め、弁護側の準抗告も退けた。