東京・池袋で19日昼、車が多数の歩行者らをはねた事故。衝突の瞬間を、目撃者たちが語った。
午後0時半ごろ。静岡県浜松市の男性会社員(50)は、横断歩道の信号待ちをしていた。都内に住む息子に会うため、近くに来ていた。
青信号になり、隣にいた60代くらいの男性が先に2、3歩くらい歩き出したときだった。右からものすごいスピードで車が突っ込んできた。隣にいた男性は一瞬視界から消え、気づくとうつぶせで倒れていた。車の部品や男性のくつが飛んだのが見えた。「バーン」。直後、大きな音がした。少し先の交差点で、ごみ収集車が倒れていた。
隣にいた男性は頭から血を流し、肩で息をしていた。「大丈夫ですか」と呼びかけたが、応答はなかった。
交差点では、3、4人が倒れていた。高齢者に見えた。居合わせた医療関係者とみられる女性が、応急処置に当たっていたという。
男性は取材に対し、こう話した。「携帯電話をさわっていて、たまたま歩き出すのが遅れた。もし普通に歩き出していれば私はいまここにいないかもしれない」
埼玉県川越市の男性(71)は…