大阪・ミナミの店舗で3月11日未明、従業員と男性客が撃たれた事件で、大阪府警は20日、強盗殺人未遂と銃刀法違反容疑で指名手配していた住居、職業不詳の井川真一容疑者(34)を滋賀県高島市内で逮捕し、発表した。「今は黙秘権を行使させてもらいたい」と話しているという。
大阪の発砲、34歳の男を指名手配 殺人未遂などの疑い
府警の捜査員が20日朝、高島市の知人宅にいた井川容疑者を見つけ、逮捕した。府警によると、井川容疑者は3月11日午前0時40分ごろ、大阪市中央区宗右衛門(そうえもん)町の店舗「バーファイブ」で、金品を奪う目的で従業員の男性(42)と男性客(32)に発砲した疑いがある。2人はいずれも意識不明となったが、男性客はその後回復した。
同店はインターネットカジノ店とみられ、井川容疑者は常連客だったという。井川容疑者は入店直後に応対した従業員に発砲。その後もみ合いになった男性客にも発砲し、タクシーで逃走したとみられている。
捜査関係者によると、井川容疑者はその後1カ月余りの逃走期間中、親族に複数回電話を掛け、金を用意するよう依頼していたことも判明。逃走資金に充てるためとみられるが、親族はこの要求に応じず、府警に連絡していた。
府警は井川容疑者が従業員らを襲う目的で来店したとみて、当初は殺人未遂容疑などで指名手配。しかしその後、防犯カメラ映像に映った井川容疑者の言動などから、強盗殺人未遂容疑に切り替えていた。