東京・池袋で暴走した乗用車にはねられて自転車の松永真菜さん(31)と長女莉子ちゃん(3)が死亡するなどした事故で、松永さんの夫が22日、代理人弁護士を通じて談話を公表した。
談話では「最愛の妻と娘を同時に失ってから今日まで、なぜこのようなことになってしまったのか訳が分からず、いまだ妻と娘の死と向き合うことができません」とし、「当たり前のように一緒に生きていけると思っていた大切な2人を失い、失意の底にいます」と心境を明かした。
事故は19日午後、豊島区東池袋4丁目の都道で発生。旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長(87)の車が赤信号の交差点に進入して通行人を次々とはね、松永さん母子が死亡、飯塚元院長と同乗の妻を含む8人が重軽傷を負った。
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談話の全文は以下の通り。
最愛の妻と娘を同時に失ってから今日まで、なぜこのようなことになってしまったのか訳が分からず、いまだ妻と娘の死と向き合うことが出来ません。当たり前のように一緒に生きていけると思っていた大切な2人を失い、失意の底に居います。家族で静かにお別れしたいと思います。どうかそっとしておいていただけますようお願いいたします。