名古屋市は、名古屋城のコンクリート製現天守の解体を文化庁に申請した。解体後に木造新天守を建設する予定だが、有識者から解体計画への批判を受けており、許可されるかは不透明だ。
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市は現天守の解体を先行させ、木造新天守を2022年末に完成させるとしている。5月にも開かれる文化審議会で解体の許可を得て、来年3月に解体工事を始めたいとしているが、石垣の保全を重視する立場の有識者は「発掘調査が不十分」などと指摘している。解体計画の許可を得られなかった場合、新天守の完成が遅れることは必至とみられる。