トランプ米大統領は26日の日米首脳会談で、新天皇と会見するため国賓として訪日するよう安倍首相から打診された際、米プロフットボールNFLの王者を決める「スーパーボウルの100倍もの大きな行事」と説明され、決断した経緯を披露した。トランプ氏は5月25~28日に来日し、5月1日に即位する新天皇と初めて会見する国賓になる。
トランプ氏によると、首相から招待された際、当初は「えー、行けるかどうか分からない」と決めかね、「教えてほしい。その行事は日本人にとって、スーパーボウルと比べてどれくらい大きいものなんだ?」と尋ねた。首相が「だいたい100倍ぐらいだ」と答えると、トランプ氏は「行く。そうだったら行く」と来日を決めたという。
この日の日米首脳会談の冒頭でも、トランプ氏が「130年ぶりぐらいの出来事なのでしょう。とても異例なことだ。本当にすごい行事なんだ」と語ると、首相は「陛下がご退位されて、新しい天皇が即位されるというのは200年ぶりのことになる。最初のお客様がトランプ大統領夫妻になる」と応じるやりとりがあった。
また、トランプ氏は5月の日本滞在中、東京・両国国技館で大相撲を観戦する予定を明らかにし、「とても面白いとずっと思っていた。我々は優勝者にトロフィーを授与するんだ。良いだろう。メディアは喜ぶと確信している」と語った。(ワシントン=土佐茂生)