仏紙レゼコー(電子版)は27日、日産自動車とルノーの前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が会社の金を使い、高級時計やカンヌ国際映画祭での宿泊費用など、計1090万ユーロ(約13億6千万円)を私的支出にあてていた疑いがあると報じた。両社による内部調査で明らかになっているという。
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同紙によると、両社はオランダにある統括会社「ルノー・日産BV」の2009~18年の会計を調査した。その結果、ゴーン前会長が15~18年に南仏カンヌの国際映画祭に出席した際に、キャロル夫人のほか、共通の友人らの超高級ホテルの宿泊費を統括会社が負担したほか、ゴーン前会長が購入した2万9千ユーロ(約360万円)の高級ブランド時計も会社が支払ったことがわかったという。
会社が所有する複数のジェット機も、大半はゴーン前会長の家族が使っていた。ゴーン前会長の息子が通ったパリ郊外のインターナショナルスクールへの寄付もこの会社が支払ったという。(パリ=疋田多揚)