お茶の水女子大学付属中(東京都文京区)で秋篠宮家の長男悠仁(ひさひと)さまの机に刃物が置かれた事件で、構内の一部の防犯カメラの配線が切断されていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、建造物侵入容疑で逮捕した住所、職業不詳の自称長谷川薫容疑者(56)が発覚を免れるために切断した疑いがあるとみている。
一方、長谷川容疑者に似た不審な男が26日午前10時50分ごろに中学校の校舎近くを歩き、11時10分ごろに構外に出る姿が防犯カメラ映像で確認されている。午前10時半ごろには、別の場所から来て正門の前を通り過ぎる様子も映っていた。警視庁は、構内の構造を把握していた長谷川容疑者が正門以外から侵入して約20分の間に果物ナイフを置いたとみて、銃刀法違反容疑も視野に捜査する。
捜査関係者によると、事件後、構内の一部の防犯カメラの配線が切断されているのが確認され、警視庁は構内に落ちていた植木用のはさみを押収。不審な男がかぶっていたものと似た黄色のヘルメットも周辺の住宅の敷地内で見つかり、押収している。
警視庁は、長谷川容疑者がこのはさみで配線を切断して構内に放置し、逃走の途中でヘルメットも捨てた疑いがあるとみている。長谷川容疑者は「中学校に侵入したのは間違いない」と述べており、詳しい動機を調べている。
長谷川容疑者は29日夜、神奈…