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グーグル、プライバシー保護を強調 高まる不信感に対処

米グーグルは7日、検索履歴の削除など、利用者のプライバシー保護策を打ち出した。スマートフォン「ピクセル」の廉価版を発表し、アップルを追う姿勢も鮮明にした。


グーグルは7日、開発者向け会議を米カリフォルニア州マウンテンビューで開き、スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)が登壇した。


検索サービスの利用者が自らの検索履歴について、3カ月もしくは18カ月で自動的に削除される仕組みを選べるようにする、と発表した。


クローム、ユーチューブ、グーグルマップといったソフト上でも、プライバシー設定をより簡単に行える仕組みを採り入れる、とした。


携帯の基本ソフト「アンドロイド」でも、スマホ内にある各アプリが端末の位置情報を使うことを、利用者が制限しやすくする仕組みを導入する。


ピチャイ氏は「我々はプライバシーと安全性の確保は、ごく少数の人のためではなく、すべての人のためになされるべきだと強く信じている」と強調した。


グーグルやフェイスブックをめぐっては、利用者の個人情報を使って広告収入を得るビジネスモデルへの不信感が強まっている。これに対処する姿勢を強調し始めた。


グーグルはまた、廉価版のスマホ「ピクセル3a」(米国では399ドル~)を発表し、売り出した(日本では17日発売。税込み4万8600円)。高価格機種「ピクセル3」(799ドル~)にある多くの機能を廉価版にも採り入れた。アップルの新型iPhoneの廉価版「XR」(749ドル~)の半額に近い価格設定だ。(マウンテンビュー=尾形聡彦)


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