400年を超える歴史を持つ南座(京都市東山区)が12日から、昼は鴨川の「納涼床」をモチーフにした床席、夜は「クラブ」に様変わりする。歌舞伎公演が中心の劇場に、若い世代や外国人観光客に気軽に来てもらおうと、劇場を運営する松竹が企画した。10日に報道陣向けの内覧会があった。
南座で開催中の「京都ミライマツリ2019」の一環。客席を取り払って舞台と一体化した空間に、本物の水を使った「滝」を設置。京都の料理店などが出す屋台の飲食を楽しめる。
「昼マツリ」(25日まで、午前11時~午後5時半)では、プロジェクションマッピングによるデジタルの花火が映し出される。「夜マツリ」(24日まで、午後6時半~午後10時、金・土・日曜は午後11時まで)ではDJが登場し、クラブ空間に変身するという。(向井大輔)