千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死したとされる事件で、傷害幇助(ほうじょ)罪に問われた母親の栗原なぎさ被告(32)。16日に千葉地裁であった初公判の被告人質問では、夫の勇一郎被告(41)との関係を語り、心愛さんへの思いを問われて涙を流す場面もあった。
「服脱げ。5、4、3」できず頭に冷水 心愛さん母供述
心愛さん母に懲役2年求刑 弁護側「夫の支配下に」
茶色のセーターに黒のズボン姿のなぎさ被告は、終始うつむきがちで、証言台では背中を丸めるようにしながら小さな声で答えた。被告人質問の主なやりとりは次の通り。
【弁護側との一問一答】
――(夫の勇一郎被告から自身は)DVを受けていたと思うか。
「当初は思わなかったが、現在、過去を振り返ってみるとDVだったのかなと思っています」
――何かするように言われると、どういう気持ちになるか。
「絶対にやらなくてはいけないという気持ちになります」
――なぜ断ることを思いつかなかったのか。
「怒られると思ったから…