9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に向け、来日する19チームの国歌などを歌って国際交流を深め、大会を盛り上げようという活動が始まった。元日本代表主将の廣瀬俊朗さん(37)らが企画。全国のラグビースクールや開催自治体などと連携し、2020年東京五輪・パラリンピックにもつなげたいという。
国歌で外国人をもてなし、たくさんの人とつながりたい――。そんな廣瀬さんの思いが活動のきっかけだ。親交のある音楽家の村田匠さん、歌手の田中美里(みり)さんに声をかけ、1月から国歌などのカタカナ読みや意訳がついた動画作りなどを始めた。プロジェクトは「スクラムユニゾン」と名付けた。
廣瀬さんは12年から代表の主将を務め、合宿中に全員で「君が代」の練習をすることを提案した。ラグビーは3年以上の連続居住などの条件を満たせば、国籍が違う選手でも代表選手になれる。背景の異なる選手たちの一体感を醸成する狙いがあった。その体験で、廣瀬さんは「歌は心をつなげる」と実感したという。
英国で行われた前回15年W杯でも、地元の子どもたちが日本チームを日本語を交えて歓待してくれた。日本のW杯でも、各地で出場チームを応援する動きを広げたい。そんな思いから、国歌を覚えやすいように、動画を公開している。
各チームの国歌や愛唱歌を楽譜…