アジア初となる同性婚を認める特別法が17日、台湾の立法院(国会に相当)で可決された。同性同士の結婚が法的に認められ、男女の婚姻とほぼ同様の権利が保障される。伝統的な文化や観念の根強いアジアで台湾が先行したのはなぜか。その経験は、日本での議論にも影響を与えそうだ。
台湾で同性婚認める法案が可決 アジアで初、総統も支持
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法案が審議された立法院周辺には、雨天にもかかわらず、朝から同性愛者や支援者ら数千人が集まり、多様性を象徴する虹色の旗などを振りながら歓声をあげた。特別法は養子縁組をめぐる制限などをのぞき男女の婚姻とほぼ同様の権利を認めるもので、24日に施行される。
伝統的な家族観を重んじる傾向のあるアジアのなかで、台湾は同性愛に対して比較的寛容とされてきた。毎年秋、台北で開かれる性的少数者の権利を訴えるパレードには、親子連れなど10万人以上の市民が参加し、「アジア最大規模」とも言われる。
法制化を大きく前進させたのは…