司法の独立を守ろうと大規模デモで政府に抗議している香港の若者らを応援しようと、安保法制への反対活動を展開した学生団体「SEALDs(シールズ)」の元メンバーらが13日、都内で集会を開いた。数百人が集まり、「香港がんばれ!」と声を上げた。
呼びかけたのは、SEALDs元メンバーで大学院生の元山仁士郎さん(27)。2014年に香港で民主選挙の実現を求めた「雨傘運動」を支えた若者らとの交流を続けてきた。
元山さんは「自分たちのことを自分で決められないのはものすごく理不尽で、彼らは憤っている。自由や民主主義の価値を共有する立場として、少しでも応援したい」と語った。
集会には香港の若者も参加。日本留学中の女性(21)は「日本の人たちも応援してくれて本当にうれしい。中国の習近平(シーチンピン)国家主席の悪口を言ったら香港で逮捕されるかもしれない。とても怖い」と話した。
香港では9日、刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモ行進に若者たち約103万人(主催者発表)が参加。その後も立法会(議会)周辺でデモ隊と地元警察が衝突するなど緊張が続いている。(畑宗太郎)