米軍横田基地(東京都福生市など)周辺を飛行中の米軍機にレーザー光を照射したとして、警視庁は東京都あきる野市舘谷、職業不詳重川義則容疑者(60)を威力業務妨害の疑いで逮捕し、22日発表した。「米軍機を狙って3年ぐらい前からやっていた」と容疑を認めているという。
組織犯罪対策2課によると、重川容疑者は2月11日午後6時半ごろ、東京都福生市の商業施設の駐車場で、訓練のため飛行していた米軍輸送機C130Jに緑色のレーザー光を照射し、訓練を中止させた疑いがある。輸送機の副操縦士は5、6秒ほど照射されたと証言しているという。
横田基地周辺では昨年3月以降、米軍の輸送機やオスプレイ、ヘリにレーザー光を照射する妨害行為が約40件確認されているという。警視庁は重川容疑者の自宅からレーザーポインターを5本押収したといい、ほかにも関与していたとみて調べている。