免疫に関わる細胞を作る臓器を取り除き、体外からの異物を拒絶しない状態にしたブタを、慶応大の小林英司・特任教授らが生み出した。体内で人間の臓器を作る再生医療の研究に役立つという。21日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズで発表した。
ブタは臓器のサイズが人間に近いため、iPS細胞を使って、体内で人間の移植用の臓器を作る研究が進められている。
その際、ブタの免疫が「異物」として攻撃しないようにする必要があるが、遺伝子操作ですべての働きを止めるとウイルスなどに感染しやすくなり、長期間飼育できないことが課題だった。
小林さんらは、ブタの免疫のう…