禁止空域でドローンを無断で飛ばしたとして、警視庁は東京都江戸川区の自称解体工、加賀隆司容疑者(52)を航空法違反などの疑いで逮捕し、27日発表した。ポーランド国籍の大学生の男(25)と、いずれも会社員の64歳と58歳の男の計3人も同日、同法違反容疑で書類送検した。
保安課によると、4人は3~5月、都内各地でそれぞれ、人や住宅が密集している地域なのに許可を得ないままドローンを飛行させるなどした疑いがある。
加賀容疑者は江戸川区の公園でドローン(約470グラム)を飛ばした。公園内では当時、高校生らが集まって遊んでいた。調べに対し、「飛んでいるところを見せようと思った」と供述している。ドローンを提出しないなど任意捜査への対応に問題があったことから、同庁は逮捕の必要があると判断したという。
ポーランド国籍の大学生がドローンを飛行させたのは、花見客でにぎわう台東区の上野公園。観光で訪れたといい、調べに「日本の桜を撮影したかった」と説明した。
64歳の会社員のドローンは足立区の障害者施設の敷地内に落下した。けが人はいなかったという。
■航空法でドローンの飛行が禁止されている主な例
・人口が集中している地域 ・空港周辺・人や建物から30メートル未満の範囲 ・多くの人が集まるイベント ・日の出から日没まで以外の時間帯
禁止空域でドローンを無断で飛…