滋賀県草津市の名神高速道路で17人が死傷した観光バスによる追突事故で、滋賀県警は27日、バス運転手の鈴木武容疑者(52)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で送検=が勤務するバス運行会社「ワールドキャビン」(東京都)の大阪東営業所(大阪府八尾市)を同容疑で家宅捜索した。勤務状況に関する書類などを押収し、事故原因を調べる。
観光バス、追突直前に急ブレーキか 名神高速の死傷事故
県警高速隊によると、事故は24日午後4時20分ごろ、上り線の草津ジャンクション付近で発生。バスは渋滞で止まっていたワンボックス車に追突し、会社員の女性(58)が死亡、孫で小学1年の女児(7)が意識不明の重体となった。鈴木容疑者は「脇見をしていた」と話しているという。
ワールドキャビンはインバウンド(訪日外国人客)を専門にバスを運行。事故当日は中国人観光客を乗せ、京都市から愛知県の温泉宿に向かう途中だった。