自分の父親に向かって灯油のようなものをかけ、火をつけて殺害したなどとして、福岡県警は27日、福岡市南区寺塚1丁目、無職木下玲子容疑者(35)を現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕し、発表した。県警は同日、南署に59人態勢の捜査本部を設置した。
捜査1課によると、木下容疑者は21日午前0時半ごろ、自宅にいた父の恵一さん(71)の身体近くに油のようなものをまき、火をつけて殺害。さらに自宅も焼損させた疑いがある。容疑を認めているという。
木下容疑者は、恵一さんと母親(67)の3人暮らし。この火事で、木造平屋建て住宅約117平方メートルがほぼ全焼。自宅にいた母親もやけどを負い、入院しているという。
火災が起きた後、木下容疑者とみられる人物から119番通報があり、寝室の焼け跡から恵一さんの遺体が見つかっていた。