大阪府立病院機構「大阪精神医療センター」(枚方市)は31日、同センターの男性看護師が入院患者を平手でたたくなどして顔に全治1週間のけがを負わせたと発表した。今後、弁護士や看護の専門家らで構成する委員会を設置して原因を調査し、機構内の審査会で処分を検討するという。
同センターによると、5月18日午後4時ごろ、40代の男性看護師が、大声を出すなどしていた30代の男性患者を個室の病室内で注意。しゃがみこんだ患者を計10回ほど、平手でたたいたり、足やひざで蹴ったりしたという。同日に患者が「たたかれた」と訴え、病院側が室内のカメラを確認したところ暴行が発覚。看護師は「感情をコントロールできなかった」などと説明しているという。
同センターは31日に会見を開き、岩田和彦院長は「あってはならないこと。重大かつ深刻に受け止めている。心から深くおわび申し上げます」と謝罪した。(吉川喬)