1日午後0時10分ごろ、JR西九条駅(大阪市此花区)で、「通過した貨物列車に人が乗っているように見えた」という通報が利用客から駅員にあった。その5分後、同区の貨物列車用施設に停車していた貨物列車の荷台の端に、外国人男性が寝転がっているのをJR貨物の職員が発見して保護。此花署に引き渡した。
此花署によると、男性は英国から来た20代の観光客で、5月初旬に成田から入国し、ヒッチハイクなどを繰り返して西へ向かっていたと説明。「大阪で貨物列車に乗り込んだ。ボランティアをするため福岡に行きたかった」と話したという。同署は男性を厳重注意したうえで、JR大阪駅近くまで車で送り届けたという。
JR西日本によると、貨物列車は大阪府吹田市の貨物ターミナルで停車した後、安治川口ターミナルに向かうまでの間に、大阪駅近くの信号場でいったん停止しており、その間に男性が乗り込んだ可能性が高いという。
このトラブルの影響で、JR大阪環状線などで15分から20分の遅れが出た。(高橋大作)