消費税約3千万円を脱税したとして、東京国税局がアニメ制作会社「ティーエーピー」(東京都杉並区)と熊瀬哲郎・実質経営者(68)を消費税法違反の疑いで東京地検に告発したことがわかった。
関係者によると、同社は国内の会社からアニメの原画や動画づくりを受注し、中国や韓国の業者に下請けに出していたが、国外からの仕入れに消費税がかからない仕組みを悪用。下請け先が国内の会社であるように装って、仕入れにかかった消費税額を過大に計上し、その分を支払うべき消費税額から控除することで、2018年6月までの2年間に約3千万円を脱税した疑いがある。
同社の担当者は取材に「本人は中国に行っている。会社として特にコメントはない」と話した。