千葉県市川市は米電気自動車大手テスラのセダンとSUV(スポーツ用多目的車)の2台を市長、副市長の公用車として採用することを決めた。現在使用中の国産車と比べ割高だが、環境重視の姿勢をより明確に打ち出す。ただ、自治体が外車を採用するのは珍しく、論議を呼びそうだ。
市は2台のうち1台について、公用車の車種をテスラのSUV「モデルX」(3列6人乗り)に限定し、一般競争入札を今月6日に実施した。7月から8年間の長期リース契約が条件。車両価格は約1100万円だが、リースは月額13万2千円になる。
現在の車種より月額で約6万8千円高いが、市企画部は「電気代と燃料代の比較などを考えると維持費は安い」と説明する。もう1台はセダンの「モデルS」(5人乗り)で、後日入札し、9月からリース契約する予定だ。
市は地球温暖化対策実行計画の中で、2025年度に二酸化炭素を13年度と比べ20%削減する目標を掲げている。電気自動車は「市が率先して対策に取り組む姿勢を示す広告塔の役も担う」(同部)と強調する。
市によると、テスラ車の公用車採用は米国カリフォルニアやマレーシアである。ただ、「高額の外車は市民の理解を得られるのか」という懸念の声は市役所や市議会にもくすぶる。
予算は、今年度予算にリース関…