成田空港の昨年1年間の国際線旅客数は3535万2033人と前年比で7%増え、リーマン・ショック前の2007年に記録した過去最多の3431万5868人を11年ぶりに更新した。31日、成田国際空港会社(NAA)が発表した。
国際線発着回数も20万2953回(前年比3%増)と、4年連続で開港以来の最高値を更新。20万回の大台を初めて突破した。
日本全体の訪日外国人旅行客は昨年、過去最多の3119万2千人を記録したが、成田空港でも外国人旅客数が前年比12%増の1736万5312人と、5年連続して開港以来の最多を更新した。NAAによると、中国、韓国、台湾といったアジア圏からの訪日旅行者が増え続けているという。
ノックスクート、マンダリン航空といった新規乗り入れが増えたほか、アジア、台湾、韓国線を中心に増便が相次ぎ、国内線を含めた航空機発着回数でも25万5003回(前年比1%増)と7年連続の最多更新となった。
NAAの夏目誠社長は「2020年から羽田空港の発着枠が3・9万回増える影響は避けられないと思うが、訪日外国人旅客数が増え、航空需要が伸びる中、克服していけると思っている」と話した。(根岸敦生)