「手錠・腰縄をつけた姿を傍聴人に見られたくない」とする覚醒剤取締法違反事件の被告側の要望を受け、大阪地裁の大寄淳(おおよりじゅん)裁判官が13日の初公判で、被告の手錠・腰縄を外させてから傍聴人を入廷させる異例の措置をとっていたことがわかった。
弁護人の川崎真陽(まや)弁護士によると、覚醒剤を使ったなどとされる20代の女性被告の意向を受け、弁護側が地裁に被告の手錠・腰縄姿を傍聴人に見せないなどの配慮を申し入れた。その後、地裁側から申し入れに応じると返答があり、初公判で大寄裁判官は傍聴人が法廷に入る前に被告を入廷させ、手錠・腰縄を外させた。閉廷後も、傍聴人が法廷を出た後に被告に手錠・腰縄をつけさせたという。
初公判は被告の両親も傍聴して…