夏目漱石(1867~1916)が若い読者向けに語った文学観を、聞き書きした文章が確認された。1908(明治41)年9月発行の雑誌「青年評論」第4号に、「文学志望者のために」という題名で掲載されていた。一部の要約は別の雑誌に掲載されていたが、全文の存在は研究者にも知られていなかった。 漱石研究者の川島幸希・秀明大学長が雑誌を5月に入手した。 「文学志望者のために」は6千字弱の文章で、聞き書きに漱石が「厳密なる添削」をしたと記されている。小説を書くために学問が必要かを問う「文学の基礎学」と、小説に作家の人格が反映するかを問う「作品と作家の人格」の二つのテーマに答えている。 英仏の文豪にも言及 「文学の基礎学」では、小説を… |
漱石が語る文学観 作家は「如何に世の中を解釈するか」
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