映画「主戦場」が、慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー作品としては異例のヒットとなっている。4月20日に東京・渋谷で単館公開されると大きな反響を呼び、公開は全国44館に広がる勢いだ。一方で「承諾なく出演させられた。監督にだまされた」として、一部出演者が上映中止を求める事態も起きている。
慰安婦論争の映画、出演者の抗議に監督反論「問題ない」
映画配給会社「東風」の木下繁貴代表は昨年10月、釜山国際映画祭でこの作品を見た日本人監督から「すごい映画がある」と紹介された。自身も見て「今までの慰安婦問題の映画とは違う。映画について語りたくなり、ほかの人にも見せたいと思った」と感じ、配給を引き受けたという。
情報量すごい・ヤバさわかった…感想続々
東京の単館公開では満席や立ち見に。上映後には拍手が起き、ツイッターで「いま見るべき」「スピード感や情報量がすごい」「日本のヤバさがわかった」などと感想が投稿された。上映館が広がり、観客は今月中旬までに、自主制作のドキュメンタリーでヒットとされる3万人を超えるという。
映画では、慰安婦の強制連行を否定するジャーナリストの櫻井よしこ氏や杉田水脈・衆院議員、「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝副会長らが登場。「初めて彼らの主張を真正面から聞いた」などとツイッターで評された。
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