児童養護施設に入居する男子中学生にわいせつな行為をさせたとして、福岡県警は17日、施設の元職員で無職の秋田将嗣容疑者(43)=北九州市若松区畠田3丁目=を児童福祉法違反(児童に淫行させる行為)の疑いで逮捕し、発表した。県警は、余罪もあるとみて、調べている。
少年課によると、秋田容疑者は男子生徒(当時13歳)が18歳に満たない児童と知りながら、3月8日午後10時半ごろ、県内のビジネスホテルの一室でわいせつ行為をさせた疑いがある。「ホテルには行ったが、わいせつ行為はしていない」と容疑を否認しているという。秋田容疑者は同施設で進路指導や健康管理を担当する児童指導員だったが、この時点では施設を退職していたという。
男子生徒はこの日、施設には戻らず、施設が県警に行方不明届を提出。翌日、男子生徒が戻ったところで、施設側が事情を聴いていたという。
施設関係者によると、秋田容疑者は「パパ」「兄ちゃん」と呼ばれ、信頼が厚かった。一方で、深夜に「指導」と称して施設に入所する子どもの部屋に立ち入り、数時間一緒に過ごすこともあったという。(島崎周、狩野浩平)