静岡・伊豆の港で船舶から覚醒剤約1トン(末端価格約600億円)が見つかり、その場にいた中国籍の男7人が逮捕された事件で、7人が約1カ月前以降に香港から空路で順次入国していたことが捜査関係者への取材でわかった。それまでも香港との行き来があったといい、警視庁などは1年半にわたり動向を注視。覚醒剤の調達先が香港にあるとみて調べている。
組織犯罪対策5課によると、7人は25~40歳でいずれも住所、職業とも不詳。3日夜、静岡県南伊豆町の港で覚醒剤を所持したとして、覚醒剤取締法違反(営利目的共同所持)の疑いで4日にかけて順次逮捕された。調べに全員が容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、2017年11月、この港の地元住民から「不審な船が出入りしている」と通報があり、警視庁は海上保安庁や東京税関とともに捜査を始めた。実際に出入りを複数回にわたり確認し、不審な十数人を特定。香港を行き来する男もいたといい、入国のたび動向を追っていたという。
そんななか、今回逮捕された7…