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「食べることは罪」減量と無月経、教訓語るオリンピアン

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やせて食べる気力が失せ、月経が止まっても気にしなかった。五輪出場が何より優先だった――。シドニー、アテネと五輪に2大会連続出場した新体操元代表選手の女性は、無月経が続くことの健康リスクを知った今、自戒を込めつつ、大学で後進の指導にあたっている。


生理ない方が楽? 部活で陥る不健康、早めの受診を




アテネ五輪の新体操個人総合予選でボールの演技を見せる村田由香里さん=2004年8月、浅野哲司撮影



村田由香里さん(37)は、高校時代に全日本選手権で上位入賞するなど将来を期待された。18歳で五輪を目指して上京した。「まずは体重を落とさないと代表に選ばれる資格はない」。代表候補に選ばれて最初の練習でこう言われた。


周りの選手は厳しい減量を自らに課していた。練習の際は体重測定があった。村田さんは思春期を過ぎてふっくらした体つきなのが気になった。


自炊だったので食事量を減らした。激しい練習。貧血でふらふらになりながら練習に行くうちに、周期が不順だった月経が来なくなった。身長164センチ、上京時に49キロあった体重は43キロに落ちた。


それでも気に留めなかった。練習以外で外に出たり、食事したりする気力も失せたが、五輪に出るには細く、美しくならなければいけないと信じていた。「体重の目盛りが頑張りの指標になっていた。食べることに罪の意識があった」


2000年のシドニー五輪は団…


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