愛知県蒲郡市形原町の民家で7日午前8時25分ごろ、この家に住む大塚キヨ子さん(96)が自室で死亡しているのを、同居の長男(74)が見つけた。司法解剖した結果、キヨ子さんは首をひものようなもので絞められたことによる窒息死と断定、愛知県警は殺人事件として捜査している。
蒲郡署によると、キヨ子さんは長男夫婦と3人暮らし。7日朝、長男がキヨ子さんに食事を持っていったところ、ベッドの上で倒れているのを発見、既に呼吸をしていなかったという。
県警は、キヨ子さんが死亡した経緯について何らかの事情を知っている可能性があるとみて、夫婦から事情を聴く方針。
近くに住む女性は、1カ月ほど前、キヨ子さんが夫婦に体を支えられながら歩く様子を見かけたという。「施設ではなく、ご家族が自宅で面倒を見ていて、えらいと思っていた」。別の男性は「仲が良い一家。キヨ子さんに何があったのか」と心配そうに話した。