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2005年4月29日。日産自動車の社長兼CEO(最高経営責任者)に就いていたカルロス・ゴーンのキャリアに大きな節目が訪れた。日産をV字回復に導いた功績を認められ、仏ルノーの9代目CEOを兼務することになったのだ。 出世街道を駆け上がった仏タイヤ大手ミシュランでは経営トップになれる見込みが乏しいとみて、仏ルノーに移って8年半。ゴーンはついに、生粋のフランス人をトップに据えることが多い仏大手企業の頂点に上り詰めた。仏メディアは「凱旋(がいせん)将軍」(リベラシオン紙)などと賛辞を送った。 前任のルノーCEOのルイ・シュバイツァーは、早くからゴーンを後継にすると明言。ゴーンを日産に送り込んだ1999年の朝日新聞のインタビューで、ゴーンの日産での任期を4年ほどと示唆し、日産の社長にすることは「全く予定していない」と語っていた。だが、ゴーンは00年に日産の社長に就き、01年にCEOを兼務。その地位を守ったまま日仏両国を股にかける自動車連合の「総帥」となり、絶大な権力を手にした。 「振り返れば、やはり2005年か。ルノーと日産のCEOを兼務することになり、それが今に至る転機だったと思う」「43%の株を持つルノーのトップが日産のトップを兼任することはガバナンス(企業統治)上、1人に権限が集中しすぎた」。昨年11月19日、日産の社長兼CEOの西川(さいかわ)広人は、ゴーンの逮捕直後に開いた緊急記者会見でそう指摘し、側近として長年仕えたカリスマを切って捨てた。「ゴーン」と呼び捨てにする場面もあった。 事実、このころを境に「ゴーン支配」が強まったとみる日産関係者は多い。 人事と報酬を掌握したゴーンは… |
ゴーン氏、仏凱旋で暴走加速 「多国籍の自我」どこに
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