安倍晋三首相(自民党総裁)は15日、新千歳空港の発着枠を来年から2割増やす方針を明らかにした。札幌市内で参院選北海道選挙区の自民党公認候補の応援演説に立ち、「地域と経済をよくしていく大きなエンジンの一つが観光だ。(同空港の発着枠は)いま満杯。発着枠を2割増やしていくことをお約束したい」と述べた。
同空港の2018年度の利用客数は約2363万人。12年度から7年連続で増加し、過去最多となった。アジア圏の訪日外国人客に人気が高く、国際線の利用者が急増しており、17年3月に1時間あたりの発着枠を32便から42便に増やしている。
北海道の鈴木直道知事は今月9日、首相官邸で菅義偉官房長官と会い、発着枠の増加を求める要望書を提出していた。安倍首相は、応援演説に立った参院選候補者や鈴木知事から「ずいぶん言われました」とも話した。ただ、拡大の手法については明言していない。
北海道選挙区(改選数3)には自民党2人、立憲民主党、国民民主党、共産党各1人の公認候補など9人が立候補している。