チョモランマ(エベレスト)標高測量登山隊の登頂隊員8人(次落氏、袁復棟氏、李富慶氏、普布頓珠氏、次仁多吉氏、次仁平措氏、次仁羅布氏、洛桑頓珠氏)が27日、北稜ルートから登頂を果たすとともに、頂上測量任務を完了し、2020チョモランマ「身長測定」野外活動が順調に終了した。新華社が伝えた。
自然資源部(省)が27日に発表した情報によると、2020チョモランマ標高測量の実施後、自然資源部第一大地測量隊はチョモランマ及び周辺地域で水準測量、絶対重力測量、重力暗号化測量、GNSS測量、天文測量などの作業を展開した。自然資源部中国地質調査局航空物理探査リモートセンシングセンターは航空重力測量を展開した。登頂測量及び交差測量が完了し、今回のチョモランマ測量野外活動にピリオドを打った。
測量野外活動の終了は、一次の測量データを取得したことを意味するだけだ。チョモランマ標高測量はさまざまな従来と最新の測量技術を用い、総合的に計算する必要がある。データ分析・処理を踏まえた上で、理論的研究を行い検証を繰り返して初めて、最終的に正確な標高を確定できる。
測量登山隊は登頂後、山頂に測量標識を設置した。GNSSレシーバーを使い北斗衛星を通じ高精度測位・測量を行い、積雪深レーダーを使い山頂の雪の深さを測定し、重力計で重力測定を行った。チョモランマ周辺の標高5200−6000メートルの6カ所の交差点で、測量隊員は山頂交差測量及びGNSS共同測量を開始し、チョモランマ標高測量データを取得した。上述した高精度測量装置はいずれも中国が独自に開発したものだ。人類がチョモランマ山頂で重力測量を行ったのは今回が初めて。これは大地水準面を最適化し、チョモランマ標高データの精度を高めるとともに、貴重な大地科学データを取得するのにプラスだ。
気温、気圧、光屈折環境などの要素が測量に影響を及ぼす。正確なデータを取得するために、科学者は複雑な計算により誤差を解消する必要がある。このシステマティックなプロジェクトはさらに2−3カ月の時間を要する。最後に一定の審査手続きを踏まえてはじめて、チョモランマの正確な「身長」を発表することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月29日