中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其室長(北斗衛星測位システム報道官)は3日に行われた記者会見で、「大部分のスマートフォンが北斗衛星測位システムの機能に対応し、北斗地上増強の高精度の応用に対応したスマホがすでに発売されている」と述べた。中国新聞網が伝えた。
冉氏は、「北斗システムは交通輸送、公共の安全、災害救助・減災、農林牧漁業、都市管理などの業界に全面的にサービスを提供し、電力、金融、通信といった国のコアインフラ建設に融合している。(北斗からのシグナルをモバイル機器が受信できるようにする)28ナノメートル(ナノは10億分の1)チップはすでに量産され、22ナノメートルチップもまもなく量産が始まる。大部分のスマホが北斗システムの機能に対応し、北斗地上増強の高精度の応用に対応したスマホがすでに発売されている。チップ、モジュール、ターミナル、運営サービスが一体化した整った産業チェーンが構築された」と述べた。
冉氏は、「北斗はすでに国連が認めた4大グローバル衛星測位システムの1つだ。米国、ロシア、欧州連合(EU)の衛星測位システムとの互換性、相互運用性及びシステム間の連携が絶えず深化している。民間航空、海事、衛星捜索救助、モバイル通信など複数の国際機関で相次いで採用され、北斗システムに対応した多くの国際標準がすでに発表されている」と述べた。
また冉氏は、「現在、北斗関連製品が120数カ国・地域に輸出され、1億人以上のユーザーにサービスを提供し、北斗に基づく国土の測量、精密農業、デジタル施工、スマート港湾などは、ASEAN、南アジア、東欧、西アジア、アフリカでの応用に成功した」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月4日