スマートフォンが普及し、QRコードをスキャンして決済したり、オンラインで予約したりというのが、若者にとっては必須スキルとなっているものの、スマホの操作に四苦八苦する多くの高齢者にとっては、「スキャンコードだけはやめてほしい」というのがその心の叫びとなっている。
高齢者にもそんな時代の変化に対応してもらうため、江蘇省南京市にある高齢者向け教育機関である「老年大学」ではスマートフォン教室を開設している所もある。南京のある老年大学の責任者によると、「開設したスマートフォン教室には毎回、応募者が殺到している。同教室では一般的な各種アプリの操作をマスターしてもらったり、スマートフォンを使う時に、詐欺などに遭遇して金銭などをだまし取られることがないよう教えたりしている」という。
高齢者は、「同年代の人と一緒に勉強すると、交流も楽しいし、教師も忍耐強く教えてくれて、やる気が出る」としている。
ネットユーザーからは、「本当に必要な勉強だと思う」との声が寄せられているほか、一部の若者からは、「自分でも操作の仕方がよく分からないアプリもあるから、高齢者は本当にたいへんだろう。一部のアプリには、もっとユーザーの観点に立って操作方法を考えてほしい」との声も上がっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年10月27日