浙江大学医学院附属邵逸夫病院が4日に明らかにしたところによると、同病院の手術支援ロボット「ダヴィンチ」1台による施術数が、1カ月で111回に達した。中国新聞網が伝えた。
同病院の蔡秀軍院長は「当院は国内で最も早く内視鏡技術を導入し普及させ、ダヴィンチロボットを導入し各科で使用されるようになり、当院では現在、患者の8割近くが先進的で利便性が高く効率的な低侵襲技術を利用できる。これにより、当院は前倒しで精密低侵襲の新時代を迎えた」と述べた。
同病院の虞洪副院長は「ロボットの支援はアイアンマンがパワードスーツを着たようなものだ。外科医が使いにくく戸惑うことはなく、むしろパワードスーツの支援のおかげでよりはっきり見えるようになり、より正確に操作できる。これは従来の開腹手術と内視鏡手術にはない優位性だ。普通外科の分野で圧倒的多数の手術、例えば膵臓手術、肝臓手術、胃腸がんの根治術などがロボットの支援を受けられる」と話した。
同病院の泌尿器科の9割以上の前立腺がんと腎腫瘍手術が現在、ロボットの支援を受けている。同病院泌尿器科の李恭科長は「ロボットによる前立腺がん根治術により、患者の尿意のコントロールや性機能がよりよく維持できる。複雑だったり位置が特殊な腎腫瘍は、一般的な手術では腎臓を残すことが困難だが、ロボットの支援があればそれが可能になる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月7日