習近平国家主席は4日、2020年中国国際サービス貿易交易会グローバルサービス貿易サミットであいさつをした。新華社が伝えた。
習主席はあいさつの中で、「目下、世界的な範囲で新型コロナウイルス感染症が全面的に抑制されてはおらず、各国はいずれも感染症対策、経済の安定、民生の保障という極めて困難な任務に直面している。こうした背景の下、中国が度重なる困難を克服し、このような重大な国際経済貿易イベントを開催することは、みなさんと手を携えて努力し、困難な時期をともに乗り切り、グローバルサービス貿易の発展繁栄を共同で促進し、世界経済の早期復興を推進しようとするからにほかならない。これを契機として、プラットフォームと架け橋を構築し、各国国民がサービス貿易分野の新たな発展と新たなブレークスルーを十分に展示できるようにし、人類社会の発展・進歩における新たな技術と新たな成果を共同で享受できるようにしたい」と指摘した。
習主席は3つのイニシアティブを提起した。
1つ目は、開放包接の協力環境を共同で構築することだ。中国は対外開放を揺るぎなく拡大し、越境サービス貿易ネガティブリスト管理制度を構築整備し、サービス貿易イノベーション発展試行事業の開放型プラットフォームの建設を推進し、引き続きサービス業市場への参入要件を緩和し、質の高いサービスの輸入を主体的に拡大する。中国はサービス貿易の発展における実際のニーズに積極的に対応し、多国間や地域などのレベルでのサービスのルールの協調を推進し、グローバル経済のガバナンスの改善を続け、世界経済の包摂的成長を促進する。
2つ目は、イノベーションが牽引する協力の原動力を共同で活性化することだ。中国は各国とともに、マクロ政策の協調を強化し、デジタル分野の国際協力を加速し、知的財産権の保護を強化し、デジタル経済、共有経済(シェアリングエコノミー)などの勢いある発展を積極的に促進し、世界経済がエネルギーと活力を絶えず発揮するよう推進したい。
3つ目は、互恵・ウィンウィンの協力局面を共同で創出することだ。中国は中国国際サービス貿易交易会、中国国際輸入博覧会などの各種プラットフォームを十分に利用し、政策と経験の交流を推進・展開し、政府間、国際機関、商業会議所、企業間などの多様なパートナーシップを構築・育成し、グローバルサービス貿易連盟の設立を支持する。より多くの実務協力の成果を絶えず形成して、各国国民がサービス貿易成長の成果をともに共有できるようにする。
また習主席は、「中国サービス業の開放における北京の牽引役としての役割をよりよく発揮させるため、中国は、北京における国家サービス業拡大開放総合モデル区の建設、先行事業・先行テストの取り組みの強化、より多くの応用・推進が可能な経験の探索を支持する。科学技術イノベーション、サービス業の開放、デジタル経済を主な特徴とした自由貿易試験区の設立、北京・天津・河北の協同発展に向けたハイレベルの開放型プラットフォームの構築、よりハイレベルの改革開放における新局面の形成を先導することを支持する」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月5日