就職支援プラットフォームの智聯招聘が14日に発表した「2020年秋季大学生就職報告」によると、2020年の大学卒業生の初任給は平均5290元(月収ベース。1元は約15.5円)となった。同時に、調査に回答した卒業生の60%以上が、「就職するために給与への期待を引き下げたい」と答えたという。中国新聞網が伝えた。
企業が求めるのはどのような人材か。どの専攻の人気が高いか。2019年の卒業生の経験が今年の新入社員たちの参考になるだろう。
同プラットフォームが19年の卒業生の卒業した大学と平均月収を追跡調査してわかったことは、給与の多さと卒業した学校のレベルとの間には強い相関性があり、給与の上位50位の大学には「双一流」(世界一流大学・一流学科)か、211と985プロジェクトの重点大学がずらりと並んだ。
具体的にみると、清華大学がトップで平均月収は1万7682元に上り、2位は北京大学の1万5365元、3位は上海交通大学の1万1199元、4位は浙江大学の1万1137元で、いずれも平均月収が1万元を超えた。
専攻からみると、同プラットフォームが19年のさまざまな専攻の卒業生の給与水準をモニタリングした結果、機械工学専攻は平均月収が6851元でトップだったことがわかった。同報告は、「インターネットの世代交代や新インフラ建設といった新興分野が勢いよく発展する中で、企業がコア研究開発能力を向上させる流れがすでに形成されており、そのため機械工学の専門的人材の価値が高まった」としている。
その他の工学系専攻の卒業生の給与も優位性が目を引き、上位10専攻のうち7つを工学系が占め、上位20専攻では11を占めた。材料科学・工学、電子科学・技術、ソフトウエア工学などはデジタル化のための人材のプールになっており、企業の人材争奪戦の主なターゲットだ。
工学系の「堅実な」人材のほか、経営学(6370元)、心理学(6156元)、コミュニケーション学(5918元)も各学科における高い給与の代表的存在だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月15日