中国社会科学院新聞・伝播研究所と中国社会科学院大学、社会科学文献出版社は21日、「青少年青書:中国における未成年者のインターネット運用報告(2020)」(以下、「青書」)を共同で発表した。青書は、インターネットはすでに未成年の暮らしや学習に深く関わるようになっており、初めてネットに触れる年齢がますます低下しているとした。中国新聞網が伝えた。
また青書によると、「中国における未成年者のインターネット運用状況調査」課題チームが中国全土の7歳から18歳までの学生を対象にサンプリング調査を行ったところ、未成年者のインターネット普及率はすでに99.2%に達しており、中国全体のインターネット普及率(64.5%)を著しく上回っていた。未成年者が初めてインターネットに触れる年齢はますます低下しており、10歳以下からインターネットに触れる人の割合は78%に達し、初めてインターネットに触れる主な年齢層は6歳から10歳に集中している。
2017年と2020年のデータを比較すると、8歳前からインターネットに触れる未成年者が増えている。都市部と農村部の未成年者のインターネット普及率はすでにほとんど差が見られず、「全員がインターネットを利用」することは未成年者層に特徴的な現象となっている。
利用目的では、オンライン学習が37.0%の割合を占め、未成年者のインターネット利用目的の3位となっており、2017年(13.4%)に比べて格段にその割合が高くなった。新型コロナの感染が発生した後では、オンライン学習の割合が69.7%を占め、青少年の日常生活の中で最も重要な内容となった。ネット授業と実際の授業の違いについて、49.5%の未成年者はネット授業の効果は実際の授業に及ばないと考えていた。回答者の38.6%はそれほど差はないと回答し、ネット授業の方が良かったと答えた回答者はわずか9.4%だった。
また青書は、新型コロナ流行期間中における膨大な情報に対して、未成年者は全体的に比較的優れた情報選別能力と判断力を示し、各種情報のスクリーニングとフィルタリングを比較的うまく行うことができるとしている。
同時に青書は、現代の未成年者は「デジタル化生存」のレベルがますます高くなっているため、オンラインゲームにのめり込んだり、インターネットに過度な依存したりする状況については引き続き注意が必要だと呼び掛けている。(編集TG)
「人民網日本語版」2020年9月23日