10月27日、99トンの貨物を積んだASL航空ベルギーの国際貨物専用機が山東省の青島流亭国際空港に到着。青島とベルギーを結ぶ国際線貨物定期便が正式に開通した。青島-東京、青島-シカゴを結ぶ国際線貨物定期便に続いて、青島初の欧州と結ぶ国際線貨物定期便が誕生した。人民日報海外版が報じた。
同路線はASL航空ベルギーのフライトで、ボーイング747-400を投入。片道の最大積載量は110トンで、現時点で、週3便が運行される計画だ。輸出されるのは、ハイバリューの越境ECの荷物やアパレル商品、アクセサリーなどがメイン。一方、輸入されるのはECの荷物や機器・設備がメインだ。
同路線開通前は、青島の荷物を欧州市場に輸出するためには、済南か上海などの空港にまず輸送しなければならなかった。新路線が開通し、青島の貿易輸出入に、スピーディーなルートが新たなに加わり、青島と欧州を直接結ぶ「空中回廊」が誕生した。開通後、関連企業の通関所要時間が10時間以上短縮されるほか、輸出される荷物の1キロ当たりの輸送費が約12元(1元は約15.65円)安くなる見込みだ。また、青島流亭国際空港の年間貨物取扱量が約3万トン増えると試算されている。
統計によると、今年に入り、新型コロナウイルスの影響で、国際旅客航空便の利用者が激減。青島は「旅客」を「貨物」に変える商機に照準を合わせ、中国国内外の航空会社と連携して、ボーンマス、ブリュッセル、モントリオール、トロント、ドバイなどと結ぶ国際線貨物便を相次いで開通させてきた。9月末の時点で、同空港で旅客便から貨物便に変更された便は1500便余りを数え、1万6500トン以上の貨物が輸送されてきた。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月6日