瀋撫路面電車(瀋陽-撫順)西延線が3日、正式に開通し運営開始となった。これは中国初の2都市を結ぶ路面電車プロジェクトであり、遼寧省における重要プロジェクトの一つでもある。中国新聞網が伝えた。 従来の路面電車の信号待ち時間が長いという状況に対して、新型電車は初めて信号優先独立通行権システムを採用した。列車が交差点に近づくと、制御センターは現在の車両の位置情報、運行速度、停車時刻表という3つの変数に基づきアルゴリズム論理演算を行い、路面電車が交差点を通過する時に青信号であるようにする。同時に電車は動力車2両、付随車1両の3両編成を踏襲。最高運行速度は70㎞/hで、全線の平均運行速度は28㎞/h以上。 瀋撫モデルエリアの路面電車の外部は青いラインを採用。車内は青色と黄色が主色となっている。ドア付近の37インチ液晶ディスプレイ動的地図により、車両の運行位置が一目瞭然になる。車両全体で省エネ・エコロジーのLED車内照明器具を採用。照明はより自然光に近く、乗客の乗車中の目の疲れを減らすことができ、乗客により快適でぬくもりある乗車体験を提供している。 冬の寒冷の気候に対応するために、新型電車は大出力暖房設備を導入し、「エアコン+電気ヒーター+電気加熱式広告欄」という立体的な組合せによる暖房方法を採用。同時に列車の断熱構造の最適化を行っており、寒い日でも車内の温度が18度を下回らないようにしている。 瀋撫モデルエリアの路面電車はさらに中国で初めてウォーターミスト消火システムを採用した路面電車だ。特に同システムは初めて煙霧探査とサーモグラフィー探査による2重探査方法を採用することで、従来の自動噴水消火システムより防火の安全性が大幅に向上した。(編集YF) 「人民網日本語版」2021年2月4日 |
中国初、2都市を結ぶ路面電車が開通
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