中国外交部(外務省)領事司の崔愛民司長は17日、北京で、「新型コロナ感染拡大発生以降、商業航空便が停止することなく運航しているだけでなく、中国は国際便351便を手配して、イタリアや英国、米国、南アフリカ、イランなど92ヶ国から中国人合わせて7万3000人が帰国できるよう支援してきた」と明らかにした。中国新聞網が報じた。
領事司の2020年度の業務を説明する国内プレス向けブリーフィングで、崔司長は「新型コロナ感染拡大発生以降、一部の国が空港を封鎖したり、国際便を減らしたりしているのに対応して、関連国の中国大使館・領事館が現地政府や航空会社と全力で交渉し、海外の中国人が帰国するための橋渡しをしてきた」と説明した。
崔司長によると、関連当局の統計では、今年2月以降、中国に乗り入れた国際旅客便(通常の国際便、香港・澳門(マカオ)・台湾地区からの便は含まず)は約2万1000便。うち、海外の航空会社が運航した便が約8000便で、中国の航空会社が運航した便が約1万3000便だった。第2波に見舞われている秋から冬にかけても、中国に乗り入れる国際便の数は世界的に見て高水準をキープしている。関連当局の統計によると、最近、航空便で中国に帰国する中国人は1日当たり約1万人となっている。
崔司長によると、新型コロナ感染拡大発生以降、中国はチャーター便や臨時便14便を手配して、タイやマレーシア、日本などの国から湖北省籍の住民1887人が帰国できるよう支援してきた。また、商業航空便が停止することなく運航しているだけでなく、中国は国際便351便を手配して、イタリアや英国、米国、南アフリカ、イランなど92ヶ国から中国人合わせて7万3000人が帰国できるよう支援してきた。うち、未成年の小学生の留学生や夏休みで学校から離れる必要のあった留学生約2万8000人、さらに、高齢者、幼児、病人、妊婦、新型コロナ感染拡大発生以前に短期の予定で出国して親戚を訪問していた人、出張していた人など約2万9000人、海外のプロジェクトが終了したり、停止になったりしてすぐに帰国する必要があった企業関係者約1万3000人が含まれている。その他、香港特別行政政府と連携して、ダイヤモンド・プリンセスに乗っていた香港地区や澳門(マカオ)地区の住民195人が日本から帰国できるようサポートした。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月17日