IDCと浪潮集団が15日に北京で共同発表した「2020-2021年中国人工知能(AI)計算力発展評価報告」によると、世界のAI計算力の発展状況から見ると、2020年には中国のAIサーバーが世界のAIサーバー市場の約3分の1を占めるようになり、中国は世界のAI産業発展の中堅パワーになったという。中国新聞社が伝えた。
同報告は、「AI計算能力はある側面から1つの国の最先端のイノベーション能力を反映しており、AI計算力への投資はその国が戦略的レベルからAIをどれほど重視するかをも示し、またAIの発展チャンスを通じてコア競争力を高めたいとする企業の差し迫ったビジョンも示す」と指摘した。
同報告は、「中国のAIインフラ市場規模は20年に39億3千万ドル(1ドルは約103.5円)に達して、前年同期比26.8%増加した。AIのアルゴリズムが目覚ましく発展する中、ますます多くのモジュールの訓練に極めて高い処理能力の支えが必要になり、これがなければスピーディで効果的な訓練が行えなくなった。処理能力は未来のAI応用がブレークスルーを達成するための決定的な要因だといえる。予測では、中国のAIサーバー市場規模はこれからも高度成長を維持し、24年には78億ドルに達する見込み」としている。
同報告はまた20年中国AI都市ランキングも発表し、上位10都市には上から順に、北京、深セン、杭州、上海、重慶、広州、合肥、蘇州、西安、南京が並んだ。19年のランキングと比較すると、深センが杭州を抜いて2位になり、重慶がベスト10入りした。
同報告によれば、この10都市以外にも、中国の多くの都市がそれぞれの産業がもつ優位性と各種要因の後押しを受けて、AI応用で大きな進展を遂げた。たとえば東莞のスマート製造業、武漢のスマート医療、合肥のスマート農業などがある。中国のAI都市は発展して各地で花を咲かせており、将来は都市の特徴と結びついたAIモデル区がますます多く誕生し、産業の発展へのベンチマークを打ち立てることが予想されるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月17日