超大型ハリケーン、カトリーナの被災者支援を目的とした518億ドルの補正予算案が8日、アメリカ議会の上下両院で可決、成立しました。
成立したのは総額518億ドル、およそ5兆7000億円の第2次補正予算案です。8日のうちに上下両院を通過、ブッシュ大統領も即日署名し、正式に成立しました。ホワイトハウスの要請の翌日に可決・成立するというスピード審議でした。
518億ドルのうち500億ドルは、前線で被災者支援の中心となるFEMA=連邦緊急事態管理局向けの予算で、今後、数週間程度の活動資金と位置づけられています。
カトリーナの被災者支援を目的とした財政措置は、2日に決定した150億ドルの第1次補正に続くものですが、復興には総額2000億ドルが必要だとの試算もあり、アメリカ政府の財政はさらに厳しい状況に追い込まれています。